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KOC オールド大陸在住の片隅に生息する鳥の巣  
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    画像を挿入する。

    名前:暦

    炎を纏った紅の霊鳥 甘味が主燃料の甘党 好物はプリンとトマト

    肖像@ラブさん

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    実弾演習での晨輝さんとの手合わせの記録。

    許可を貰ったから晨輝さんの視点を追記。

    今回は思ったより早く演習が終わっちまったからまた機会があったら勝負しようなw
    【ビエル】最前線上空:れき 暦 2011/05/16 01:22:29 

    両軍が既に合間見え始める最前線のはるか上空を火の鳥はゆっくりと旋回する。

    「おーはじまってるはじまってる、久しぶりでわくわくするな」

    戦況は見る限りまだ五分五分といった所。
    このまま最前線に突っ込べきか、後方援護に回るべきか考えていた時歩兵を引き連れ進軍してくる我らが総大将の姿が見えた。

    「お、大将もお出ましか
     護衛も問題ないみたいだし、そんじゃ遠慮なくいくか」

    援護に回るラズさんの姿を視界に捉えた後、翼を畳込み一気に降下する。

    狙いは一度手合わせをしてみたかった長い茶兎耳の少女。
    ここで会えたのも何かの縁、こんな機会を逃す手はない。

    「さあ、遊ぼうぜ晨輝さん」




    【バラハン】《遊戯は?》:シン 晨輝

    木立を抜け、高原を駆け、赴くは戦場・最前線

    沈鬱していた気分は一転、沸々と高揚して来ていた
    こんな風に戦場を駆けるのは久方ぶりで…
    どんな敵と巡り会えるか、楽しみでもあったから

    兵が入り乱れ、互いに先を譲らぬその場所へ着くのに後もう少し
    そんな時…不意に、何かが近づく気配がして足を止めた

    気配は空から、急降下でこちらへ向かってくる

    『さあ、遊ぼうぜ晨輝さん』

    声の主を見上げると視界が緋色に染められる
    それは大きな火の鳥
    その姿は、あまり見たことがなかったが声と気配に覚えがある

    「久しぶりだな、暦
    元気そうで何よりだよ」

    エージュの宴で見かけたときは、可愛い手の平サイズだったのだが…
    火を纏うその姿は美しく、なかなか同一であるとの認識が難しかった

    「さて、遊ぶとは一体何をして遊ぶのかな?
    かくれんぼ?鬼ごっこ?
    れっかいろでもお手玉にして遊んでみるか?」

    とぼけた笑顔で尋ねてみる
    もちろん、戦場にいる以上遊びが何を指しているか分からない訳じゃない
    笑顔はそのままに、片手は腰に着けていた得物━━鋼線で編み上げられた鞭を握り直した





    【ビエル】どちらも鬼で:れき 暦 2011/05/17 01:53:29 

    上空から一気に降下し晨輝さんの頭上でホバリングする。

    『さて、遊ぶとは一体何をして遊ぶのかな?
    かくれんぼ?鬼ごっこ?
    れっかいろでもお手玉にして遊んでみるか?』

    軽い挨拶の後に飄々と告げられた言葉を聞いて思わず顔がゆるむ。

    「ははは、お手玉はいいな。でも俺的には鬼ごっこの方が好みだ
     俺が晨輝さんの肩を捕まえるか、晨輝さんが俺を地面に引き摺 り下ろすか、 どちらが早いか」

    見た所晨輝さんの獲物は鞭。
    剣に比べ間合いが取りにくい上に初手合わせなだけに攻撃可能領域も不明。
    何ともやりにくい相手だ。

    鞭を握りなおす動きに自然と翼に纏う炎の質量も上がる。

    「真剣勝負といこうぜ」

    言葉と共に大きく羽根を広げ攻撃態勢に入る。
    先ほどまでは何もなかった空中に炎の礫が出現し晨輝さんに向かって降り注ぎはじめた。

    さあどう出てくるかお手並み拝見 。




    【バラハン】おにさんこちら:晨輝


    『ははは、お手玉はいいな。でも俺的には鬼ごっこの方が好みだ
     俺が晨輝さんの肩を捕まえるか、晨輝さんが俺を地面に引き摺り下ろすか、どちらが早いか』

    どうやら先程の軽口はお気に召してもらえたようだ
    鳥の表情というのは判りづらいが声に笑いが含まれている

    「ん〜、私としては隠れ鬼くらいがベストなんだがなぁ」

    上空と地表
    遮るものは何もなく、開けた場所のために、上る為の足場もない
    地理的にはこちらが不利

    未だに叩く軽口の中に本音が零れたが、相手の様子はというと、纏う炎の量が増えて来ている

    『真剣勝負といこうぜ』

    おふざけはここまでということか
    「っち!!」

    翼が広げられ、空中に火球が出現し、こちらに降り注がれる

    鞭で叩き落とせる量ではない
    迎撃にと急いで水球を作り出すが、
    急拵えという点を抜いても、多少勢いを削ぐ程度にしかならないだろう

    しかし、避ける時間さえ稼げれば良い
    水球を放つと同時に後方へ跳躍すると、
    一瞬の後に、先程まで立っていた場所から熱気と爆風、石の礫が舞い上がる

    「お次はこちらから行かせてもらおうか」

    上空、暦へ目掛けて跳び上がる
    ─が、僅かに距離が足りない

    風を下へ向けて放つと先程の爆風とぶつかり、圧が生まれ僅かな土台を作りだし、更に空を駆ける

    「はてさて、届くかなっ」

    鞭が暦の脚を狙いヒュンッと空を切る音を立て、搦め捕りに向かう
    足元に向かうのはこちらとしても危険だが…うまくいくかな?





    【ビエル】手の鳴る方へ:れき 暦 2011/05/17 23:50:22

    晨輝さんに向けて放った炎の礫は、水球により半数が迎撃され残り半数は地面に向け勢いよく降り注いだ。
    直撃はなくとも多少ダメージを与えられるかと期待したが綺麗に交わされてしまったらしい。
    俊敏さに感心していると、爆発によって舞い上がった砂埃で見通しの悪くなった地上から飛び出してくる陰が見えた。

    少なくとも通常の跳躍では届かない様距離を保って停止飛翔をしていたはずが、何もないはずの空間を蹴り上げるようにして晨輝さんが迫っていた。

    「うわ、まじか」

    爆風と風の魔法の応用かなどと考えてみたが今は回避が先。
    しかし予想外の急接近に上昇が間に合わず鋼線の鞭が左足に巻きついた 。
    一方方向に突然かかった加重にバランスが崩れ、晨輝さんをぶら下げた状態で落下していく。

    「・・・っさすがにこの体制はまずいだろ」

    このまま落ちれば彼女を押しつぶしてしまいかねない。
    纏っていた炎を一気に収束させ体を反転して地面との間に滑り込み、クッションの様に晨輝さんを受け止めた。

    「兎さんのジャンプ力を甘く見すぎたみたいだな」




    【バラハン】《優しい鳥と鐘と風》:晨輝


    鞭の先は、狙いを違わず暦の脚へと絡み付いた

    このまま、振り子の要領で背中に乗ってしまおうかと考えたのも束の間
    バランスを崩したのか、どんどんと地面が迫って来る

    …………
    暦を地面に叩きつけることになるが、先程の案を実行しようと思ったら
    クルリと暦が身体を反転させてきた

    「…え?」

    何が起きたのかわからずにそのまま落ちたが、衝撃はポスンッといった軽いもので…

    『兎さんのジャンプ力を甘く見すぎたみたいだな』

    やっと、身体をクッションにしてくれたのだと理解したのは、そんな声が聞こえてから

    「〜っっ!!
     優し過ぎるだろっ!!」

    提示されたルールに則るならば、地上に落としたから私の勝ちかもしれないが、
    感覚からは負けたとしか感じられず段々と脱力感に苛まれる

    だからといって、このまま暦の腹の上で寝ているわけにも行かず、
    身を起こそうとすると決着を告げる鐘の音が聞こえてきた

    「本陣も負けた…か」

    鞭を外し、身体から降りながらそう呟く

    「お疲れ様、どうやら怪我はなさそうだな?」

    地上に立って改めて暦を見るが、どうやら怪我はなさそうだ
    守られて怪我をされたらいたたまれない
    「…やっぱり暦は優し過ぎるよなぁ」

    ごろりとそこに寝転がると風が吹いた
    ふわりと優しく通りすぎる風
    戦場には似つかわしくないそれに、眠気が誘われる

    「私はここで一休みしてから城に戻るよ
     こんな良い風が吹く、堪能しなくちゃ勿体ない」

    あくびを噛み殺しながら、目を閉じると即座に睡魔に襲われる
    また、どこかで会おうという言葉は口に出せたのかどうか…
    ゆったりとした風に吹かれながら、そのまま眠りに落ちていった





    【ビエル】またどこかで:れき 暦 2011/05/18 23:44:29 

    むくりと起き上がった晨輝さんの表情を覗くと眉間に深く皺が寄せられている。
    優しすぎるっと呟いている所を見ると、真剣勝負と言ったのに最終的に俺がクッションになった事が納得できないといった所だろうか。
    腹の上から地面に降りる姿を確認し、ゆっくりを体を起こすと丁度演習終了を知らせる鐘の音が鳴り響いた。

    「んーそんなに優しくもねーんだけどな・・・
     お、本陣の方も決着が付いたみたいだし引き上げるとするか」

    俺に怪我がないか心配している様子の晨輝さんに問題ないと笑ってみせ翼を広げゆっくりと羽ばたく。
    上昇気流を利用して飛翔し、先ほどまで最前線と化していた大地の上を旋回すると地面に寝転がった晨輝さんの姿が見えた。

    「狼達の中で気持ち良さそうに眠っちまうとは、まったく豪胆な兎さんだ」

    そんな彼女の姿にやっぱりこの勝負は俺の完敗だなっと心の中でそっと漏らしビエル山脈へ帰還する。

    またどこかで会おうという声が風に乗って聞こえてきた気がした。

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    こちらこそ
    お手合わせ&あちらにコメントありがとう♪
    良かったらリンクと暦の方のログをあっちに載せても構わないだろうか?
    世界情勢が、また少し変わってきてるから再戦いつ出来るかなぁ?
    晨さん / 2011/05/29(Sun) / URL
    >晨さん
    こちらこそ遊びに来てくれてありがとな。
    ログは全然かまわないぞ、ってか俺のほうも転記させてもらっていいかな?
    これからもしばらくはバタバタしそうだけど、機会があったらまたやろうな。
    暦さん / 2011/05/31(Tue) /
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