【その他設定】
■故郷と両親
OL大陸とは異なる世界で、人界と神域の境目にある精霊の寝床と言われる里が俺の故郷だ。
住人の90%が精霊で、人間が神の領域に無闇に入らないように監視をするのが役目。
そんな里で、気が強い炎の精霊の母親と、その尻にしかれてた魔人の父の3人暮らしをしていた。
精霊は交配で生まれるわけじゃないから、血縁は無いけど大切な家族には変わりないな。
■OL大陸に来ることになった理由
めったに人の訪れない里に闇エルフの男が訪ねて来たんだ。
最初は警戒したけど、その闇エルフが話してくれた外の世界の話はすごく楽しかったし、作ってくれる料理がめちゃめちゃ美味かった。
俺たち精霊は、主従の契約を結ばない限り外の世界に出る事はめったに無い。
しかも主従の契約はお互いの魂を縛る強力な呪いの様なものだから、よほど惚れ込むか、強い信頼関係が無ければ行われない。
でも、俺は外の世界に出たいって理由だけでこの契約をしちゃったんだよな、馬鹿だから。
そして、家出同然でOL大陸のやってきたってわけだ。
■主になった男
闇エルフの名前はサーディル・アルフェッカ。
見た目はすッげー優しそうなのに、超絶に腹黒くて性格の歪んだドSの召還魔術士。
時空間魔術と召還術と料理が得意。きっと餌付けされたってたんだな俺。
そして好きに遊んでろって置手紙を残して、今は時空の狭間の森でのんびり隠居してるらしい。
本当に勝手な男だぜ。
■契約と文様
主従の契約を交わす時、主は従者に自分の血で文様を刻み、新たな姿と名を与えて契約を執行する。
そうすることで従者は主に逆らう事無く力を尽くす様になり、どちらかに死が訪れない限り破ることが出来ない誓いとなる。
でもあいつは通常は心臓の上か額に入れる文様を俺の右胸に入れた。
完全に言うことを聞く従者なんてつまらないって理由で。
でもその不完全な誓約のせいで俺は主が近くにいないと長時間人型を保てなくなって、ほぼ鳥でいる破目になった。
ちなみに俺が鳥なのは生まれつきじゃなくて、この誓約の時に望まれたからだ。
精霊は姿を自分の意思で変化出来るのが普通なんだけど、今の俺が人型に戻ろうとすると魔力の消費が激しすぎて疲れるんだ。
腹黒主は鳥って姿にこだわりがあったらしい・・・(溜息
鳥で過ごした時間の方が長いから、今はこの姿が当たり前になっちまったんだけどな。
そんな文様も最近少し薄くなってきた。
あいつの寿命が近いのかもしれないな。
以上俺の昔話。